私達のからだこそ大自然

　科学が進歩し、社会が高度に発展し、便利で豊かでなに不自由のないすばらしい社会がくるはずであった21世紀を迎えましたがいかがでしょうか。現実には国際社会では絶え間なく起こる戦争、テロ、環境破壊、それに飢饉。
　そんな時代に日本では一見、平和な社会に見えますが、少子化と過疎化、医療問題、老後不安などさまざまな問題を抱えながら人生100歳時代を迎えようとしております。
　人々の日常生活はストレス、運動不足、飽食などで自分のからだを内外から痛め、多くの生活習慣病を生み、数多くの新しい薬や、先端医療でも治すことのできない病気やこころの問題などで悩んでいる人が多くおります。
　そこで単なる長く生きるのではなく、健康で生涯をおくる健康寿命というものが大切なわけです。それは自分のからだは自分で守る、病院や薬や人に頼らない生活こそが真の健康な生き方です。今頃になって学者も医者もマスコミも、運動、運動と大合唱する時代になり、子供から老人や病人にまで運動が必要と説いています。もとより弥生会は40年にわたり休むことなく、太極拳運動の実践活動を続けてきました。これこそ健康な身体を作るためのエコで環境にやさしく、すぐれた身体活動です。自分で健康や安全を求める方向に変る必要が求められております。こんな時こそ自身、自然界、生物界の一員であることを再確認し限りなく自然体で過ごそうではありませんか。 私達の身体こそ大自然なのです。太極拳こそ自然体を求めた２１世紀の健康運動です。